どうして人は、こうも廃校に惹かれるんでしょうね。
今回で2回目となる秋田県への旅行。前回は自転車で日本一周の途中だったので海沿いを中心に走りましたが、今回は車で、少し山のほうへと足を伸ばしてみました。
あたりの珍スポットを探してはみたものの、東北は意外と見つからない。
それでも「せっかく大阪からここまで来たんやし…」と粘って見つけたのが、秋田県仙北市、田沢湖のほとりにある「思い出の潟分校」でした。
たとえ珍スポットじゃなかったとしても、廃校大好きな僕が行かない理由はありません。
というわけで、迷わず車を走らせました。(訪問日:2024年8月11日)
思い出の潟分校について

「思い出の潟分校」は、旧・田沢湖町立 生保内小学校 潟分校の校舎をそのまま利用した資料館・イベントスペース。
Wikipediaによると、校舎の竣工は1923年。つまり訪問時点で101年の歴史を誇る建物ということになります。
廃校になったのは1974年。わずか51年という短い学校としての歴史に幕を下ろしました。
この50年の間に卒業した児童数はわずか400名とのことで、数字だけ見てもかなり小さな学校だったことが分かります。

多くの廃校は放置され、時間とともに朽ちていくか、物置として余生を送ることが多いですが、潟分校は少し違いました。
廃校から30年後の2004年、地元の方々の手によって修復され、「思い出の潟分校」として復活したそうです。
愛され続けた校舎

それにしても、廃校から30年。普通なら建物は傷み、雪の降るこの地域なら崩れてしまう可能性だってあるような時間です。
にもかかわらず、こうして形を残し、さらに資料館として息を吹き返したという事実から、この学校がどれほど多くの人に大切にされてきたのかが伝わってきます。
夏の光と、静かな教室の対比が素晴らしい…!

これまでもいくつかの廃校を訪れてきましたが、この潟分校の雰囲気は、また一段上の味わい深さがあります。
訪問したのは8月、夏真っ盛り。
今回、東北を回っている間は曇りや雨が続いていたのですが、潟分校にいたときは太陽が顔を出し、外の緑を眩しいほどに照らしていました。
一方、教室の中は少し薄暗く、とても静か。外の光と中の影、そのコントラストが本当に美しくて、自然と心が落ち着いていきます。
思い出にである場所

潟分校には、当時の思い出の品が数多く展示されています。しかも、それを自由に見て回れるのがとても良い!

授業で使われていたであろう教科書も並んでいて、なんと中を読むことができます。
貴重なものでしょうし、ケースに入れて展示されてしまいそうなものですが、こうして手に取れるのはありがたい。

壁には、歴代卒業生たちの集合写真。これがまた、個人的にたまらないポイント。
知らない人たちなのに、確かにこの場所で集い、同じ時間を過ごしていた。
そう思うだけでエモさが止まりません。魂が震えます。
一日いても足りない場所
もう、この場所を紹介するのに多くの言葉はいらないかもしれません。
いくつか現地で撮った写真を貼りますので、ぜひ雰囲気を味わってみてください。






ちなみに体育館には、卓球台やたくさんの遊び道具が置かれていて、ついつい時間を忘れて遊んでしまいました。
ここ、一日中過ごせますね。

ラウンドワンなんか要らんかったんや。
うん、本当に素敵な場所でした。
お近くまで来た際は、ぜひ足を運んでみてください。
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