ギチギチ密集地「雑賀崎」は魅力もギチギチ【和歌山】


和歌山県和歌山市のはずれにある漁村、雑賀崎(さいかざき)。

積み木みたいに家々が折り重なる景観がイタリアのアマルフィを想起させる(?)ことから、和歌山県はここを「日本のアマルフィ」として売り出しています。

万葉集にも詠まれた古い港町で、暮らしの息づかいもギチギチにつまっていますよ。(訪問日:2023年12月24日)

大阪から車で1時間半

大阪から車で約1時間半。対岸から見える雑賀崎は、まさに密集のアート。

「これぞギチギチ!」と思わず拡大したくなる景観です。呼び名のとおり、確かにアマルフィ感。

ちょっと拡大。

この圧、クセになる。

迷路のような路地を散策

さあ、それではギチギチの中に入ってみます。

細い路地が入り組んで、迷路感MAX。

頭上の空は細切れで、ところどころ薄暗いんですが、家々から人の気配が伝わってきて不思議と陰鬱にならない。

なんだか不思議な空気感です。

軒先からは会話がこぼれ、夕餉の匂いがふわり。歩くだけで生活の近さを感じます。

こんなにギチギチな雑賀崎ですが、それでもところどころ空き家や更地も目に入ります。

最盛期はいったいどれだけ密度があったんでしょうね…

日常の“全部盛り”が半径数百メートル

生活に必要なものが、ぎゅっと徒歩圏に。これが雑賀崎の便利さ。

「簡易」じゃない、ちゃんと本物の郵便局があります。
これは…散髪屋さん兼レストラン?
雑賀崎Gatto Blu(ガットブル)

雑賀崎 Gatto Blu(ガットブル)。魚モチーフの外壁がかわいい古民家カフェ。

この日はお休みで入れず……次こそ寄りたい!

味ありすぎ診療所に足を止め、町の時間の流れを思う。

散策中には、地元の岩石を使った緑青色の石垣にも目を奪われました。

歴史を感じる石垣が町の随所に残っており、雑賀崎の趣深さを一層引き立てています。

石垣

雑賀崎で採れる岩らしいです。

絶景スポット「雑賀崎灯台」へ

町を登り切ってさらに数分。白い灯台が海を見張っています。

訪問時は塗装工事で中へ入れず。別日に撮った灯台からの眺めをどうぞ。

灯台からの景色

坂のしんどさ、景色が一瞬でチャラにしてくれるやつ。

ちなみに灯台近くにある「たかのすセンターOcean」では、お土産や軽食が楽しめます。こちらもおススメ。

せっかくなのでジビエバーガーを注文。

たかのすセンターOcean内のイートインで一服。

窓から差し込む陽の光と灯油ストーブの柔らかい熱が、なんとも落ち着きます。

この火を眺めるだけで時間が溶けていく

外で風を感じながら食べるものアリなんですが、以前ここで鳶に料理を横取りされている人を見てしまったので、ちょいと注意が必要ですね

夕日は「レモンの丘公園」で

最後はレモンの丘公園へ。

明治期にここへ移転した旧雑賀崎小学校(旧・巌小学校)の跡地に整備された公園で、夕日スポットとして密かに人気らしい。

灯台から港へ降りて、さらにもうひと登り。丘というから、これまた雑賀崎の中では高台に位置しています。

レモンの丘公園 到着!

長ーい坂道を登り切り、なんとか「レモンの丘公園」に到着。

道中からなんとも静かでして、誰一人すれ違いませんでした。

公園にも先客はおらずラッキーです。かなり穴場かも。

この日はいささか雲が多め。でも、それでも良い夕日。

灯台で見るのも王道だけど、公園の静けさも乙。

なぜか鐘がある。鳴らしてみたら想定の3倍の音量でビビった。鐘の音につられて、遠くで犬がワンワン吠えました(すまん)。

まとめ

雑賀崎って、景観の迫力にまず圧倒されるんですが、実際歩いてみると、路地を照らす柔らかい光、石垣の色、ご飯のにおい、暮らしの音——
エモさがぜんぶがギチギチに詰まった場所でした。

人口減少や高齢化の影も見えるけれど、町を盛り上げようと動く人たちもいるようで。
観光で訪れて、好きになる。その「好き」を持ち帰るだけでも、きっと力になるはずです。

ぜひ一度歩いてみてください

迷路みたいな路地で、あなたの“お気に入りの抜け道”が見つかります。


日本のアマルフィ 雑賀崎

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