難波をぶらついていたら、ふいに時代の異物みたいな建物が目に入った。
昭和の空気をたっぷり吸いこんだディープスポット——味園(みその)ビル。
その“濃さ”を、今日はチラッと味わってきました。
(訪問日:2023年11月23日)
千日前通りにひっそり、でも強烈

南海なんば駅前から東西に伸びるなんば千日前通。
老舗らしいお店が肩を並べるこの通りに、味園ビルは静かに、でも確実に存在感を放って立っています

1955年のオープン以降、キャバレー・スナック・ダンスホール——景気のいい時代を駆け抜けた華やかな箱。
現在は1階=駐車場、2階=スナック街、地下1階=貸しホールを残して、他フロアは休業・閉業が目立つ状態です。
滝と螺旋スロープがバブリー!

2階へ続く螺旋スロープは、今見てもリッチな設計。
「これ、当時どれだけイケイケだったの」と思わず笑ってしまいます。

スロープの下には小さな滝。水音が都会のノイズをふっと消してくれますね。
バブリーな意匠と昭和の香りのミックスがたまらんわ。
薄暗い2階のスナック街は時間が止まったよう

2階に足を踏み入れると、これまた昭和が丸ごと保存されているみたいな世界。
薄暗い通路と色褪せた壁、ベタベタと好き放題貼られたポスター…とんでもない空気です。


廊下では若手芸人がネタ合わせ。普通の観光地では味わえない、この“濃度”こそ味園ビルの持ち味です。
三園ビルはどうやら幽霊が出るなんて噂もあるみたい。
いやぁここは出るでしょ。疑う余地もないくらい異様な空間です。
2024年末で閉鎖予定——昭和の灯りに幕
この記事を書くために調べ直してみると、老朽化により建物の閉鎖が決定とのこと。
2階のテナントも2024年末で営業終了し、その後は解体・建て替えが検討されているそうです。
約70年の歴史に一区切り…もし当時の空気を吸ってみたいなら、“今この瞬間”の記憶を残しておきたい場所です。
基本情報
| 住所 | 大阪府大阪市中央区千日前2丁目3-9(Google Map) |
| 駐車場 | あり |
| 関連URL | 味園ユニバース 食事のデパート【味園】 |
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