魚と人間が通う学校「むろと廃校水族館」がおもしろい【高知】

いま、全国各地で学校が減り続けており、余りまくっている「廃校」。
カフェになったり、ホテルになったり、はたまた倉庫になったりと、第二の人生を歩む校舎はさまざまですが——
水族館に生まれ変わった学校は、おそらくここだけでしょう。

今回は、高知県の東の端っこ・室戸岬にある「むろと廃校水族館」を訪ねてきました。(訪問日:2024年4月19日)

廃校が「学びの場」として再生

むろと廃校水族館は、2006年に廃校となった室戸市立椎名小学校をそのまま活かし、2018年に“再開校”した施設です。

校舎も、プールも(おそらく)ほぼそのまま。
「懐かしい小学校の記憶」を残しながら、新しい命を吹き込まれた場所です。

自分の母校がなくなるのはきっと寂しいもの…
でも、こうして形を変えて残ってくれるのは、卒業生にとっても嬉しいことですよね。

小学校の雰囲気がめっちゃ残ってて良い!

受付で入場料を払い、いざ校舎の中へ。

この階段、もう完全に「学校のあの感じ」です。

廊下には、小学生が書いた本物の習字がずらり。

「ぐんま」「南野川」「みやだ」などの地名が並んでいて、どうやら全国の子どもたちが参加しているようです。

“耳石”なんて言葉のチョイスが渋くて最高。

教室をそのまま残したスペースもありました。
黒板、机、イス……全部そのまま。エモい。

せっかくなので一番うしろの席に座ってみたのですが、
そういえば小学校って、なぜか男女ペアで机をくっつけてましたよね。あれ、何のルールだったんでしょう。

理科室を利用した展示室では、ホルマリン漬けの生き物や小さな水槽が並びます。

理科準備室のあの匂いまで思い出しそう。

海中に漂うゴミ袋

「廃校」とはいえ、中はしっかりした本格的な水族館。

展示も豊富で見応えがあります。

なかでも印象に残ったのが、ウミガメの体内から見つかったゴミ袋の展示。
(確か実際に死んだウミガメから回収されたものだったはず)

正直、透き通ったビニールの光沢が美しくて、一瞬“きれい”だと感じてしまいました。

…だからこそ、ウミガメも間違えて食べてしまうんですよね。

いまジワジワと人気が高まっている“シーグラス”も、もとは海洋ゴミのひとつ。

「ポイ捨てダメ!」と声を上げるよりも、こうして現物をそのまま見せる展示の方がずっと心に響くかも。

25mプールが大型水槽に!

むろと廃校水族館といえば、やっぱりこの25mプール水槽。

子どもの頃、一度は「泳いでいるプールにサメがいたら…」なんて妄想したこと、ありますよね?
それが、ここでは現実になっています。

泳ぐ魚たちは、地元の海で捕れた魚が中心。
写真のこれはヨシキリザメ…?いや、ちょっと違うかも。

隣の小さめのプールにはウミガメたちがゆったりと泳いでいます。

学校にプールが二つあるなんて珍しい。おそらく改修して作られたのでしょうね。

まとめ:“海と人の学び舎”として

高知県室戸市は“四国の果て”と言ってもいいくらい端っこ。

少し寂しい雰囲気の町ですが、この水族館には県内外から多くの人が訪れ、新しい風が吹き込んでいました。

日本各地で廃校が増えるなか、単に取り壊したり倉庫にするのではない、むろと廃校水族館のような「再生のかたち」がもっと増えるといいなと思います。

基本情報

所在地高知県室戸市室戸岬町533ー2(Google Map
料金高校生以上600円
小・中学生300円
営業時間9:00 ~ 18:00
(10月~3月は17:00まで)
定休日年中無休
駐車場あり・無料
関連URL室戸市ホームページ
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おもしろくて、やさしい水族館でした。

むろと廃校水族館 – 室戸市

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